例えばAさんがBさんから不動産を購入したような場合には、所有権移転登記をする必要があります。これをせずに放置していると、BさんがCさんにその不動産を二重に譲渡してしまい、Cさんが所有権移転登記を完了すると、AさんはCさんに対して「自分はBさんから不動産を買ったのだからその不動産は自分のものだ」というような主張ができなくなってしまいます(民法177条)。
このようなことを避けるためにも、不動産の所有権を取得したら、速やかに所有権移転登記を完了する必要があります。
所有権移転の原因は、売買、贈与、相続、交換、共有物分割等様々なものがあります。登記申請の際にはこれらの登記原因証明情報が必要です。
さらに、以下の書類が必要になります。
■登記義務者の権利に関する登記済み証または登記識別情報
平成17年の不動産登記法改正からは、登記済み証ではなく12桁の英数字の登記識別情報が用いられています。
■登記義務者の印鑑証明書
印鑑証明書は、発行後3か月以内のものでなければなりません。
■登記権利者の住所証明書
登記権利者の住民票の謄本又は抄本が必要です。
司法書士清水崇史事務所では、札幌市、江別市、北広島市、岩見沢市、石狩市を中心に、道内全域の新築建物関連登記に関する案件について、皆様のサポートをさせていただいております。お困りのことがある方は、お気軽に当事務所までお問い合わせください。
所有権移転登記
司法書士清水崇史事務所が提供する基礎知識
-
相続放棄とは
相続放棄とは、相続開始後に相続の効果が生ずるのを拒否することです。家庭裁判所への申述が必要ですが、そこ...
-
所有権移転登記
例えばAさんがBさんから不動産を購入したような場合には、所有権移転登記をする必要があります。これをせず...
-
成年後見制度のメリット、デメリット
成年者(以下、「本人」といいます)が、認知症・知的障害・精神上の障害などにより通常備えているべき判断能...
-
成年後見人になれる人とは?どんな条件がある?
成年後見制度とは、認知症や知的障害などによって判断能力の不十分な方や、その方の財産を保護するための制度...
-
相続手続きの流れ
被相続人が死亡すると相続が開始しますが、その手続きは煩雑であり、以下のような流れで行われます。 まず...
-
相続・遺産に関するご相談は司法書士清水崇史事務所にお任せください
遺産承継に関するご相談を司法書士に依頼するメリットは大きく分けて三つ存在します。 一つ目に、それぞれ...
-
遺産分割協議のやり直しはできる?時効の有無や注意点も併せて解説
遺産分割協議とは 相続は人生で誰もが一度は経験するかもしれない出来事であり、その際に行われ...
-
遺産分割協議書を作成する
相続が開始し、相続人が複数いる場合には、誰がどのような遺産を相続するかを決定する必要があります。その決...
-
遺言書が見つかった後の検認手続きとは
■遺言書の検認手続き ●検認手続きの必要性 遺言書のうち検認手続きを行う必要があるのは自筆証書遺言と...